導入事例・お客様の声
池袋えびすの郷 様
ー 見守り介護ロボット導入について (お客様の声) ー
見守りシステムを活用することで
業務効率化のケアと質を高める
人の力だけでは補えない点をカバーしていくのにICT化は必須
温かみのある介護を追求するためのツールの一つだと考えている。
介護業界の人材不足は今後も加速していく深刻な問題であり、
人の力だけでは補えない点をカバーしていくのにICT化は必須だと思う。
かつて介護業界では、スタッフに求められていたことは、
いかに早く作業をこなせるかであったように感じる。
例えばトイレ介助にしてもスピードが求められ早く介助できる方が評価されていた。
しかし、今もこの先も求められるのは、
いかに利用者様とのコミュニケーションを多く図れるか。
ICT化によって見守りセンサーを導入する事が目的ではなく、
あくまでツールの一つであり、それを活用して温かみのある介護を追求していきたい。
今回は、導入いただいた見守り介護ロボット「aams」の導入理由、
そして導入後の効果についてお伺いしました。
- 離床センサーが発報した際、対応の優先順位をつけることが難しい。
- 夜勤による心身的な負担が大きい。
- 夜間に訪室すると不安になってしまう利用者がいる。
- センサー発報の際、カメラを確認すれば訪室の優先順位をつけられる。
- 見える化により、スタッフに安心感が生まれた。
- 訪室頻度の削減により、利用者の心的負担が軽減した。
導入の背景・決め手
今回、東京都ICT導入補助金を活用して、施設のICT化を進められたわけですが、背景にあった課題意識を教えてください。
「国からICT化を進められていく中で、実際にはスタッフのほとんどがそういった環境に慣れていなかった。
しかし、今後は施設としてこういったシステムを活用することで業務効率化とケアの質を高める努力が必要だと感じていた。
見守り介護ロボット、離床予測人感センサー、見守りカメラを導入する前は、どんな課題がありましたか?
当施設では、フットセンサー、離床センサーを導入していたがセンサーが発報した際に対応の優先順をつけることができないという課題があった。
経験則に基づき、優先順をつけることができるスタッフばかりではなく、新人スタッフなども共通して根拠をもった優先づけを検討する必要があった。
検討を開始された時期と導入した備品を教えてください。
2019年12月に検討を開始。2020年2月に、送って頂いたDMをみて、シーホネンス主催のセミナーに参加した。
みらい福祉にコンサルティングを依頼し、見守りセンサーaams、離床予測人感センサー、見守りカメラ、タブレット(iPad )、iPhone SE、ナースコール、バイタル機器(体温計、血圧計、血中酸素)、Wi-Fi設備を導入した。
aamsの導入の決め手になったものはなんでしたか?
- リスクに応じてセンサーの感度(閾値)が設定可能
- リアルタイム性
「aams」は、「起き上がり」・「離床」といった利用者の状態がリアルタイムで通知されるため、立ち上がりの前に駆けつける事ができリスクヘッジに繋がる。
センサー自体も薄くマットレスとベッドの間にセットするため利用者が嫌がることもなく、耐久性も良い。
さらに心拍」・「呼吸」・「睡眠」の数値が測定できることも魅力の一つだった。
導入の効果
aams、見守りカメラの導入により、どんな効果がでていますか?
@ 「見える化」による訪室頻度の削減
通常、夜勤は1〜3階フロアに介護職員1名ずつ、全体で看護師を1名配置のため、心身的な負担は相当なもの。
導入前は、夜勤明けは帰宅後もすぐに寝ることができないほど、緊張感が強く、負担は大きかった。
導入後も、1時間に1回のラウンドは継続的に実施しているが、センサーが発報してもステーションのパソコンやスマートフォンでカメラを確認すれば訪室の優先順位をつけることができるため、訪室頻度の削減にもつながり、肉体的な面でも負担が減った。また「見える化」により、スタッフの安心感を得ることができた。
A 見守りだけではない“ケア”への活用
「aams」は「睡眠記録」が取れることに加え、睡眠の「浅い」・「深い」がわかる点もメリット。
例えば、昼間の傾眠がある利用者の記録を確認すると、夜間「覚醒」や「浅い眠り」が多いという事がわかり、なぜ傾眠するのかという原因がわかる。
症状と原因の紐づけができることにより、ドクターに薬の相談をしたり、利用者の日中の活動を増やすことができるようになった。
さらに「aams」で測定できる「心拍」・「呼吸」の数値をターミナルケアへ活用することも考えている
これまでは利用者の状態を見たスタッフの感覚や経験則により、医療スタッフへの相談をしていたが、呼吸や心拍の値の変化によってドクターや看護師への報告がスムーズに行うことができ、ターミナルケアに有効だと感じている。